今回は日本でもよく知られているハーブであるローズマリーの精油についてお話ししたいと思います。
- 学名 Rosmarinus officinalis
- 科名 シソ科
- 部位 花の咲いた先端部分、葉、茎
- 抽出法 水蒸気蒸留法
ローズマリーには3つのケモタイプがあります。
ケモタイプとは
3つのケモタイプの説明のまえに、ケモタイプについて説明しましょう。
ケモタイプ(Chemotype)とは、植物に含まれている成分を化学的に分析して、特徴的な成分の含有率で植物を分類・同定するという考え方で、「化学種」とも訳されています。CTと表記されます。
植物は育つ自然環境に適応するために、土地や気候によって成分が変化します。
そのため、学名が同じでも成分の異なる精油があるのです。ケモタイプの表記を見ることで、その精油の主成分や香りの特徴がわかります。
すべての精油にケモタイプがあるわけではありません。ケモタイプを持つ精油には、ローズマリー、タイム、ユーカリ、バジルなどがあります。
ローズマリーの3つのケモタイプ
それではローズマリーのケモタイプを見ていきましょう。
CTシネオール
呼吸器の不調におすすめ
主な作用
去痰作用、抗炎症作用、抗カタル作用、抗感染作用、抗菌作用、抗真菌作用、免疫調整作用
CTカンファー(ボルネオン)
冷え、コリ、筋肉疲労におすすめ
主な作用
引赤作用、鬱血除去作用、筋肉弛緩作用、抗寄生虫作用、中枢神経刺激作用、殺菌作用、粘液溶解作用、胆汁分泌促進作用、通経作用
CTベルベノン
スキンケアやヘアケアにおすすめ
主な作用
強肝作用、抗カタル作用、細胞成長促進作用、循環促進作用、神経強壮作用、粘液溶解作用、瘢痕形成作用
まとめ
このようにローズマリーはケモタイプによって様々な作用があります。
精油を選ぶときはケモタイプを確認することで、特徴がわかるので便利です。
化学成分が異なることで、香りの印象もかなり違ったものになるので、ぜひそれぞれのケモタイプの香りをためしていただきたいです!
最後までご覧いただきありがとうございました♡